横浜お灸研究室 関元堂

横浜市のお灸専門 関元堂

お灸療法の効果とその科学的根拠

お灸療法は、古代から伝わる伝統的な健康法であり、体の調子を整えたり、ストレスや痛みを軽減したりするために広く用いられてきました。この療法は、温もりをもたらす熱を用いてツボや経絡を刺激することで、体のバランスを整えるとされています。本ブログ…

お灸と脈診

脈診をお灸治療で活用する場合、脈状から配穴へと直接結びつけるのは、なかなか難しい。 ただし、片方の手で脈を感じながら、もう片方の手でツボの触診をすると、異常のあるツボを触れた場合に脈状が変化することもある。 そのようにしてツボを見つける方法…

免疫力とお灸

免疫機能を考えた場合、リンパは無視できない。 東洋医学的にはリンパは三焦、脾などが関係しているようである。小腸も関係があるだろう。 胸腺は特に重要である。 温灸器と薄手のタオルを使って、胸骨を温めることは可能である。 鎖骨の根元を同様の方法で…

頭寒足熱温灸法

東洋医学では、頭寒足熱という考え方がある。つまり頭は冷えていて、足は温かいことが健康の条件であるという意味だろう。しかし、実際は頭が熱く、足が冷えている人が少なくない。頭を冷やせというのは、日常でもいわれていることである。 お灸を行う上でも…

足三里とお灸

「お灸の生き証人」で、毎日足三里にお灸をして、108歳まで生きた医師の原志免太郎先生は、ウサギにお灸をして、血液を調べると、赤血球、血小板などが増えて、白血球の食菌作用も強くなっていることを研究で明らかにして、「免疫力が高まった」と推測してい…

丹田強化灸法

丹田に気が満ちていることが健康にとっては、大切だという考え方がある。 丹田は下腹部にある。下腹部がしっかりと安定していれば、体も安定してくる。 丹田は、ツボ的には、気海、石門、関元あたりといわれている。 現代人は、頭に気血が上がりやすく、丹田…

お灸と伝説

お灸治療で大切にしていることは、東洋医学に基づく哲学、理論、技法である。 具体的にはもぐさを固めたものをツボにおき、火をつけて、熱を加えることで、体に作用させることである。 触診でツボを見つけて、お灸をする。 ターゲットとなるツボは、体の表現…

華佗のお灸

華佗は、中国後漢末期の薬学・鍼灸に非凡な才能を持つ伝説的な「神医」である。 「高き医徳」を積みつつも「権力に屈する事を拒んだ事」から「非業の死」を遂げたとされる。 華佗は、お灸で治療する場合は、原則としては1~2穴で、多くても7~8壮だった…

補腎と健脾とお灸による腰痛対策

腰痛のパターンのひとつとして、腎臓の疲労がある。 東洋医学では腎は、腰と関係がある。 腎臓の疲労はなぜ起こるのかというと、気温上昇や低下、気温差が激しいことなどから代謝異常が起きて、老廃物(おそらく湿邪も関係している)が増加すると、その処理…

お灸による腸温活のススメ

腸を健康な状態に整えて、維持することが健康にとって重要なものになる。 腸が冷えると太りやすくなり、肌荒れや苛立ちの原因になると言われている。 腸が冷えると血流等が滞ることで腸の動きが悪くなり、便秘になりやすくなる。 便秘によって栄養の吸収が悪…

「気海丹田腰脚足心」のお灸

「気海丹田、腰脚足心」という言葉がある。 これは白隠禅師の健康法で「内観の秘法」の中の言葉である。 「内観の秘法」は念と呼吸法の一つだと思うが、念や呼吸法は自分で行うのはなかなか難しい。 「内観の秘法」は、五臓六腑の病や神経衰弱に効果的と言わ…

原志免太郎先生と足三里のお灸

原志免太郎先生。 100歳で『新しい灸学』を出版している。 104歳まで医師として、診察を続けていた。 そして、108歳257日で逝去。 お灸の研究で、博士号を取った最初の人物である。 原式灸法としては、足三里の灸と腰部八点灸で、結核予防運動を展開した。 …

お灸検査法(シンプル・バージョン)

お灸検査法は、シンプルにしたい。 舌診 舌診は、口を大きく開けてもらい、舌の色や形、舌の苔の状態、舌の血管の状態を確認するものです。寒熱の状態や脾胃、痰湿の状態を診ることも多いです。 脈診 脈診は、脈の速さ、浮き沈み、硬さ、大きさ、強弱、左右…

お灸と骨髄について思うこと

骨髄が弱いと、頭蓋や脊柱が固くなり、部分的に圧通が生じることが多い。 骨、髄は、奇恒の府であり、腎との関係も深い。 髄が集まったものが脳となる。 現代医学的には、脳が体を支配すると考えると、その重要性がわかる。 骨髄が弱いと風邪をひきやすくな…

免疫力とお灸

免疫とは、自分と違う異物を攻撃し、排除しようとする体の防御システムである。 ウィルスや細菌などの病気の原因になる病原体が体内に侵入したとき、体は自分とは違うものが入り込んだと判断し、排除しようとする。 免疫力とはその力になる。 免疫と関わりが…

お灸の作用

お灸の作用 1・増血作用 お灸をすることで赤血球を増やし、血流を良くする。 2・止血作用 お灸をすることで血小板の働きを良くし、治癒の促進を促す。 3・強心作用 お灸をすることで白血球を増やし、外敵から防御する。 お灸は「免疫力が高まる」と言われ…

お灸メモ

お灸

扁鵲心書の灸法

中国の『扁鵲心書』には、「病気でない時に、常日頃関元、気海、命関、中脘にお灸をしておけば、長命を得るとまでは言わずとも、百年の寿命を保つことが出来るだろう」と書かれています。 それは陽を強くして腎元を助け、老衰を遅らせて身体を強くして健康に…

お腹のお灸の効果

腹のお灸は、中脘は脾胃と、気海、関元は腎と関係が深いです。 関元は小腸との関連もあります。 小腸といえば免疫やリンパです。 中脘に関しては、場所的に乳び管に近く、リンパ系、免疫機能との関連はあると思います。 単純に考えても胃腸の調子を整えるこ…

丹田の研究2

丹田とは道教の用語であり、エネルギーの中心となる場所です。 丹田には、額にある上丹田、胸にある中丹田、臍下三寸にある下丹田があります。 丹田の位置する場所は、臍から恥骨結合の間で、臍下三寸、身体を上下に貫くラインの前方となり、小腸が存在し、…

丹田の研究

貝原益軒の養生訓では「臍の下三寸を丹田という。腎臓の動気と言われるものはここにある。『難経』という医書に『臍下腎間の動気は、人の生命なり、十二経の根本なり』と書かれている。ここは生命の根本が集合している。気を養う術は、常に腰を正しくすえて…

お灸と春の症状

春は、気温差の大きい日が多いです。 そうなると、自律神経が乱れやすくなり、体に影響を与えることがあります。 また、気温が上昇すると代謝が上がり、代謝産物(老廃物)が増えて、その処理を行う腎臓が消耗するため、朝から体が重だるいという感じになり…