横浜お灸研究室 関元堂

横浜市のお灸専門 関元堂

お灸のセルフケア

お灸のセルフケアなら、「後頭部がだるい」と感じる人は、「左陽池」に、台座灸を5壮ほどやってみるのが良いかもしれない。

 

左陽池は、手首の中央の凹みを狙った方がいい。

 

沢田流では、左陽池と腎臓を重視する。なぜ左陽池なのかというと、内経の説では、人身の右が陰で、左が陽といわれているからである。

 

陽池は陽の池であるから、左だという意見らしい。

 

古典でも「人、南面すれば左が陽なり」、「南は陽の主も盛んな方向である」といわれている。

 

別の流派の考えでは、右陽池は、心陽虚や心気虚のときにお灸をするといいらしい。

 

個人的には、左陽池の意味を考えたとき、神の左手理論や、左に虚が起こりやすいことや左の方が心臓に近いということもあると思っている。

 

取穴方法は、教科書的には三焦経にそって、左陽池の場合は、中心より左側に取ることが多いが、聚英、医統等の意見では腕(手首)の中心とある。

 

個人的には後者の意見を取っている。

 

そして場合によっては中心より右側にとることもある。

 

単純に手首の窪みに取っている。

 

これにはたぶん反対意見もあると思うが、個人的には陽池は尺膚で考えるようにしている。

 

尺膚では後頭部に対応している。

 

しかし、手で考えると指先が頭で、手首は骨盤に対応すると考え方もあるそうだ。

 

腰腿点を考えると理解しやすい。

 

反射理論にも様々なものがある。

 

また左手首というのは、腎の領域である。腎の領域は、両ふくらはぎ、左背部、左肩、手首、足首も含まれる。

 

ここから考えても沢田流の左陽池と腎は関連性があると思っている。右肩は肝の領域である。

 

左が陰虚で、右が陽虚という意見もある。

 

左が腎水で、右が命門という考え方もある。右側が全体的に虚すると治りにくいという話も聞いたことがある。