横浜お灸研究室 関元堂

横浜市のお灸専門 関元堂

内臓と頭部とお灸について

頭部と内臓の関係から、お灸治療を考えることもある。

 

例えば、前頭部は肝臓や胃と関係があるといわれている。

 

前頭部に痛みや違和感がある場合は、精神的ストレスもあるが、肝臓や胃の関係もあるのかもしれないと思うこともある。

 

精神的ストレスが、胃に影響しやすいし、肝鬱気滞の関係もある。

 

ツボとしては、肝臓と胃の関係では、中脘へのお灸が有効なのではないかと思うこともある。

 

中脘は、胃の募穴で肝経とも関係がある。それから、胃に直接的な影響を及ぼすと思う。

 

右期門や右肝兪周辺も肝臓に直接関係しているので、有効だと思う。

 

背部のツボは、肝臓や胃と反射があるので、反応点をうまく利用できると効果は高いと思う。

 

 

頭蓋の中心部とも言える蝶形骨は、心臓と関係があるといわれている。

 

ツボでは、心の原穴である神門が有効と思われるが、沢田流の神門や心包の原穴である大陵寄りにツボを取ることもある。

 

右頬骨は、胆のうと関係があるといわれているが、これはツボでは難しいと思う。陽陵泉を使うという意見もあるようだ。右期門や右肝兪周辺を使うことも有効だと思う。

 

側頭骨は、腎臓の関係があるのは、側頭骨と腸骨との反射関係や、耳と腎臓の関係からわかりやすい。

 

腎臓のお灸は重要で、左右の腎兪周辺を使うこともあるが、関元や気海や中脘周辺に多壮灸をすることもある。

 

さらに、大巨や滑肉門周辺も有効なことがある。

 

足の状態も腎臓の関係から大切で、湧泉や太渓や足心などのツボの状態や、ふくらはぎの状態も副腎との関係から重要である。

 

頭部や顔面部のツボと内臓の反射関係はよく言われているが、お灸を頭部や顔面部に行うことは初期の施術では難しいこともあるので、腹部や背部や手足の内臓と関係があるツボを使って施術する方が良いのではないかと思っている。